今回やめたことは、全部「脳の向き先」を戻すための調整だったと思う。Xで数字や他人の反応に意識を渡すこと、AIの能力を細かいプロンプトで縛ること、スマホでSNSを見続けることは、どれも自分のリソースを外側へ漏らしていた。余計な入力と余計な指示を減らして、目標だけを置く方が、自分にとってもAIにとっても自然な使い方になる。
脳のリソースを戻すためにやめる
Xの発信アカウントを消した
まず、自分のXアカウントを完全に消した。たまに自分の考えを発信していたが、冷静に見ると、誰かに価値を渡すためでも、自分のためだけでもなかった。数字を気にしたり、発信しようと考えたりする時点で、意識のベクトルが他者に向いていた。相手にもそこまでメリットがなく、自分にもメリットが薄いことに、脳の負荷だけを払い続けていた感覚がある。消したことで少しすっきりした。
プロンプトではなく目標を置く
次に、AIにプロンプトを作らせることをやめた。AIにプロンプトを作らせると、意図が少しずれたり、変な形で明確化されたりして、新しいリポジトリで立ち上げたAIの作業精度が落ちる感覚があった。細かいプロンプトを作るより、内部の仕様やロジックをある程度整えたうえで、ゴールだけを置いた方がいい。Codexアプリの目標機能は、その感覚にかなり合っている。
AIには目標とリソースを渡す
AIは、与えられた目標に対して使えるリソースを使う存在として見た方が分かりやすい。こちらの知能や偏りで細かいプロンプトを作りすぎると、AIの能力を制限してしまう可能性がある。目標を与えて、使えるツールや文脈を渡せば、あとはAI側がそこへ向かって動く。ユヴァル・ノア・ハラリの『NEXUS』で、AIをArtificial IntelligenceではなくAlien Intelligenceとして捉える表現が出てきたが、未知の知能に目標を渡しているという感覚の方が近い。
スマホのSNSにも物理制限をかけた
スマホでXやSNSを見る時間も、かなり脳のリソースを使っている。意志だけで減らそうとしても、入り口が残っているとまた見てしまう。だからスクリーンタイムというより、アプリの使用制限を使って、一日の使用時間に上限を置いた。たしか二、三時間くらいにした。SNSは何となく見ているだけでも、意識の断片をかなり持っていく。
外側に向いた意識を戻す
今回の調整は、生活習慣の改善というより、外側に向きすぎた意識を戻す作業だったと思う。Xで反応を気にすることも、AIへの指示を過剰に作ることも、SNSをスマホで見続けることも、自分の内側の判断や集中を少しずつ削る。やめることは、単に行動を減らすことではなく、どこに脳を使うかを選び直すことだと感じている。
やめることで目標に戻す
とりあえず今は、プロンプトを作り込むより目標を置く。発信するより自分の中で整える。SNSを見るより物理的に制限する。この三つをやるだけでも、かなり脳の負荷は減ると思う。自分もAIも、余計な刺激や細かすぎる指示より、ちゃんとした目標と使えるリソースがある方がうまく動く。しばらくはこの形で進めたい。