バイブス事業と永続的ビジネスを分ける

自分の中で、ビジネスモデルは大きく二つに分けた方が見えやすくなっている。一つは理にかなっていて、構造的に需要が発生し、安定して回る永続的なビジネス。もう一つは、一過性だけれど、人や時代のバイブスに人とお金が集まり、短い期間で爆発的な熱狂を作るビジネスだ。この二つを混ぜて考えると、自分がどこで戦うべきかも見えにくくなる。

永続的なビジネスは構造で回る

永続的なビジネスは、基本的に理にかなっている。参入障壁が低いというより、独占やブランドや権利や金融の仕組みのように、構造そのものができている。需要が構造的に発生するなら、それは安定して回る。GAFAのようなプラットフォームも、シャネルやルイ・ヴィトンのようなブランドも、銀行や出版社の著作権も、派手に何かをし続けるというより、構造で勝っている。だから安定して伸ばせるし、基本的には潰れにくい。

バイブス事業は短く強い

一方で、最近は潮目が変わっていて、エネルギー事業、あるいはバイブス事業のようなものがあると思っている。エネルギーと言うと少し違うから、今はバイブスと呼びたい。これは一過性のものだ。賞味期限は短い。ただ、その短い期間に人が集まり、お金が集まり、企業も入ってきて、巨大な熱狂が生まれる。インフルエンサー、SNS、映画、コンサート、コンテンツ産業、時代のトレンドはかなりこの感じに近い。

理にかなっていないから強い

バイブスでできたビジネスは、永続的なビジネスほど理にかなっていない。だから安定はしない。ただ、理にかなっていないからこそ、理にかなった構造を持つ側が立ち打ちしにくい領域でもある。単発ではめちゃくちゃ強いし、爆発力もある。一人のバイブスから巨大なエネルギーが生まれ、そこに人も金も企業も集まる。その熱狂は、安定した構造だけでは作れない。

バイブスは環境と飢えに依存する

ただ、このバイブスは持って生まれたものや環境にもかなり依存する。貧困な状態からめちゃくちゃチャレンジしている人は、飢えや本能で戦闘状態に入っている。安定した場所にいる人と、下からまくってやろうとしている人では、そもそものエネルギーが違う。創業者や一代で何かを築き上げた人には、このバイブスで成り上がっていくストーリーが多い。ある程度成功して安定すると、そこをもう一度出すのは簡単ではない。

自分は構造側が得意だと思う

だからまず、理にかなった永続的なビジネスと、バイブスやエネルギーで成り立つビジネスは分けた方がいい。その上で、自分がどちらの領域なのかを見極める必要がある。自分の場合は、思考的には理にかなった方のビジネスが得意だと思う。構造を作る、安定して回るものを作る、そういう方向は得意だ。だからそこをやりつつ、自分のバイブスも上げていかないといけない。

両方持つ人は圧倒的に強い

両方できたら強い。イーロン・マスクは世界一のお金持ちだが、バイブスもあるし、第一原理思考のような理にかなった考え方もある。ホリエモンも、頭がよくて行動力もある。圧倒的な人は、理にかなったものとバイブスの両方のパラメーターが高い。だから、自分も得意な構造側は伸ばしながら、もう片方を平均値か少し上ぐらいまで持っていく必要がある。

先に城を築いてからバイブスを上げる

今の戦略としては、まず安定的なものをたくさん築き、城を作る。その理にかなったものがある程度まで行けば、安定して回り始める。そこから次に、安定しないバイブスの部分をランチェスター戦略で一気にぶち上げる。自分は構造側を徹底的にやって、そこが回り始めたら、次はバイブス側に振っていく。その順番でいこうと思っている。