最近、デバイス周りでスマートグラスがかなり出始めている。MetaのRay-Banグラスもあるし、Googleもやっているし、多分Appleもそのうちやってくるのではないかと思っている。ただ、ここでずっと気になっているのは、スマートグラスにカメラが付いていることの危なさになる。
スマートグラスに残る違和感
常時オンの現実データ
普通に考えると、スマートグラスはカメラで現実世界を見るデバイスになる。もし常時オンに近い形で動くなら、各プラットフォームにとってはAIモデルの学習材料としてめちゃくちゃ貴重なデータ源になる。ユーザーから見ても、自分が見ているものをすぐAIに伝えられるので、双方にメリットはある。そこだけ見ればかなり画期的なデバイスに見える。
カメラが普及した時の規制
ただ、カメラで現実世界を撮れるということは、人の写真や顔も撮れる。今はまだそこまで普及していないから問題が大きく出ていないだけで、もし街中でみんながスマートグラスをかけ始めたら、プライバシー面の規制は絶対に入ってくると思う。iPhoneでもカメラのシャッター音を無音にできない。あれもプライバシーや法律的な観点があるのだと思っている。スマートグラスの場合は、盗撮や盗聴ができてしまう感覚がもっと強い。
常時オンと安全策の矛盾
だからスマートグラスが世の中に普及するには、かなり障壁が多い。カメラを使っている時は光らせる、写真を撮る時だけカメラを動かす、撮る時はシャッター音を鳴らす、ムービーやカメラ映像を学習素材に使わない、そういうiPhoneに近い制限が必要になるかもしれない。ただ、そうすると正直、常時オンにはほぼできない。学習データとして使わなければ法的にいける、というすり抜けの部分はあるかもしれないが、法整備が追いついていない今だからこそ、一気にやるならかなり慎重にやった方がいい。
iPhoneを超える難しさ
そう考えると、新しいデバイスとしてスマートグラスがiPhoneを超えるかというと、かなり厳しいのではないかと見ている。iPhoneが受け入れられている以上、今の限界ではiPhoneを拡張する方向に寄ってしまう。自分はアーリーアダプターなのでスマートグラスも一応チェックしているが、どこか納得できない違和感がある。画期的ではあるのに、メガネとして常に身につけること自体にも負荷がある。
バラバラなものを一つにする
基本的に技術が大きく普及する時は、いろいろなものが一つにまとまった時だと思っている。iPhoneも、ウォークマン、小型のパーソナルコンピューター、インターネット、いろいろなものが一つにくっついた。今はiPhone、Apple Watch、AirPodsのように、身につけるデバイスがバラバラにある。次に来るのは、そのバラバラを一つにギュッとまとめたものなのではないかと感じている。
メガネではない直感
スマートグラスはチェックしているし、可能性もある。ただ、プライバシーの規制、常時オンの難しさ、身につける負荷を考えると、メガネではない気がしている。これは自分の直感的な観測記録でしかないが、次のデバイスはスマートグラスそのものというより、今バラバラになっているものを一体化する方向に来るのではないかと思っている。