最近、バイブコーディングやエンジニアリングの熱狂を俯瞰して見ている。海外では市場が大きく、投資家やアスリート並みに稼げる場所にも見える。なぜここまで人が集まり、熱気があるのかを、自分が実際にバイブコーディングへどっぷり入った状態で考えると、この分野は日本でいう漫画家の世界にかなり近いと感じた。
AIオーケストレーターを目指す
エンジニアは漫画家に近い
エンジニアリングやコーディングは、単にサービスを作る作業というより、クリエイターの世界に近い。漫画家が一人一人違う画風やこだわりを持っているように、エンジニアにも思想、考え方、哲学、設計の癖がある。いろいろな才能が切磋琢磨し、その中で勝ち抜いたものだけが日の目を見る。SaaSやインターネットサービスも同じで、使われるプロダクトはごくわずかになる。
市場はジャンプのように見える
漫画で言えば、市場はジャンプのような場所になる。ジャンプには編集者がいて、実際にコンテンツを作っているのは漫画家たちになる。今のインターネットサービスでも、会社や社長は看板になり、資金を集め、人を動かし、ビジネスへ変えていく。ただ、コアにあるのはプロダクトを作る人の才能と設計になる。そこが漫画家の世界とかなり近い。
トップエンジニアを取り込む意味
SaaSやインターネットのソフトウェアサービスで大事なのは、どれだけ最高のエンジニア、レベルの高いトップのエンジニアを自社に取り込めるかになる。ガチでやっている企業ほど、開発者が鍵を握る。誰が作ったプロダクトか、どんな思想で作られたプロダクトかが評価される。みんなそこで競い合っているので、レベルが高くなるのも自然に見える。
設計思想が品質になる
エンジニアは、それぞれ独自の思想、哲学、設計思想を持っている。それがそのままプロダクトの品質に出てくる。バイブコーディングでも一番大事なのは設計思想になる。設計思想がすべての鍵を握っていると考えてもいい。ただし、思想が良くても、顧客の需要に対してノイズなく、純度高く供給できるかというマーケティングの面も必要になる。
社長的な仕事もAIに寄る
そう考えると、会社の社長的な仕事もAIでかなりできるようになる。マーケティング、投資、財務管理のように数字で扱えるものは、基本的にAIがやれるようになる。そうなるほど、人間側に残る重要な部分は、設計思想、自分なりの哲学、価値観になる。AIを使って一人の人間がいろいろなプロダクトを回す世界線が来るなら、そこが中心になる。
AIを束ねる仕事へ向かう
まだ名前は定まっていないが、バイブコーダーというより、AIをオーケストレーションする仕事に近い。AIオーケストレーターとでも呼ぶべき領域かもしれない。AIを束ね、社会に価値を生み出していく仕事が新しい主戦場になる。サッカーがスポーツの中で巨大市場になっているように、仕事の中ではこの領域がかなり大きな市場になる可能性がある。
自分の主戦場として仕上げる
今回残しておきたいのは、AIを使って仕事をする新しい職能はまだ名前がついていないが、たぶん今後は必ず定義されていくという感覚になる。そこで勝つには、情報空間の高さ、思想、哲学、設計思想、価値観のパラメーターを相当高くしておく必要がある。自分はおそらくそこを目指している状態なので、AIオーケストレーションの力をバチバチに仕上げていきたい。