紙の本は供給量を絞って高くする

本とか書籍とか書店について考えていた。本はめちゃくちゃすごいのに、めちゃくちゃ安い。しかも本の業界は衰退していて、どんどん変われなくなっている。ただ、自分の中で本は神々のようなもので、どの時代でも絶対に残ると思っている。形を変えつつ残る。今の本が現代人に最適化されていないというより、現代人の方が本に合っていないだけで、本という媒体自体の形はかなり最適化されている。

読む人は価値を分かっている

動画などが主流になり、本を読む人のパイは小さくなっている。価値を感じている人は読んでいるが、価値を感じていない人はもう別の場所で消費している。ただ、ちゃんと評価して、いいものと悪いものを判断できる人は、やっぱり本を読んでいる。だから本は生き残ると思っているし、生き残るために何が大事なのかを考えていた。

供給量を抑える

そこでひらめいたのが、供給量を抑えることになる。供給量を抑えて、一冊あたりをもっと高単価にした方がいい。紙の本は、今の時代にわざわざ買う必要があるものではない。それでも紙の本のインパクトは強い。現物は基本的に高くなっていくはずで、紙の本にもプレミアがつかないとおかしい。

カードには価値がついている

ポケモンカード、ワンピースカード、遊戯王のようなものは価値が跳ね上がっている。なのに本の価値は同じようには跳ね上がっていない。本の方が本質的には価値があり、その人にとってのメリットも大きいはずなのに、カードは売れて本は売れていない。そこがおかしいと感じる。理由を考えると、おそらく供給量が多すぎる。

手に入らないから価格が上がる

欲しい本があるけれど手に入らない。別の場所では転売で高い価格がついていて、それでも売れている。その価格で買うかどうかは市場と読者が判断する。読者がそれだけ出しても買いたいと思えば、価値はどんどん上がっていく。カードで起きているのは、価格が上がるという投資的な観点と、供給量が限られているプレミア感になる。本も同じように、供給量をかなり絞らないときつい。

紙の付加価値を上げる

供給量を減らすなら、印刷代も高くしていいと思う。紙は必要以上に増やしても、最後はゴミになるだけになる。刷る量を減らし、その代わり紙の本そのものをもっとかっこよくする。白いページに文字があるだけでもいいが、現物としての付加価値をつける。ページ、装丁、質感、所有した時の強さを上げて、プレミア高額で売る方向に振るしかない。

書店にも一冊だけ置く

電子書籍で読める時代に、紙の本を大量に増やす意味はあまりない。増やすのは、紙を刷るところが儲かるからに見えてしまう。それではよくない。書店の数も限られているなら、一つの書店に一冊だけ置くような形でもいい。その書店では一冊しか買えない。そのくらいにした方が、紙の本の価値は上がりそうに感じる。

紙の本をあえて少なくする

今の考えとしては、本が生き延びる道は、供給量を意図的に減らして、価格を上げることになる。任天堂がSwitchでやっているように、手に入りにくさも含めて価値を作る。紙の本は大量に安く売るより、少なく、高く、現物として強くした方がいい。そういう出版社があってもいいんじゃないかなと思っている。