優越感はかなり強い欲求になる

金、ラグジュアリー、ランキング、見栄の張り合いをたどると、かなりの部分に優越感がある。人間の欲求を全部「快不快」まで戻すと範囲が広すぎるが、その中でも優越感はかなり強いキーワードとして残っている。

優越感という仮説

最近、人間の中で強い欲求が少し分かった気がしている。男も女もそうなのかもしれないが、結論から言うと、優越感を感じたい欲がかなり強いのではないかと思っている。お金を稼ぎたいという欲も、単にお金が欲しいとか、モテたいとかだけではなく、誰かより優れている、周りより優れていると感じたい欲に近い。

自分の消費にもある

これは自分の中にもある。お金を使う時も、ファッションでも、本当にそれが欲しいから使っているとか、ファッションそのものが好きだからやっているというより、優越感に近いものがある。高い場所に行きたい時、高級ホテルに泊まった時、気持ちいいのは優越感を感じているからではないかと思う。優越感を感じるためにお金を払っている感覚がある。

夜の店の見栄

キャバクラや夜の飲み屋でも同じように見える。別に高い金を払わなくてもいいはずなのに、夜の店は基本的に見栄の張り合いになる。見栄の張り合いの本質は優越感にある。優越感を感じられなければ不快で、感じられれば快になる。根本までたどれば快不快だが、その中で優越感はかなり強い欲求として残る。

ナンバーとランキング

ナンバーの仕組みもそう見える。キャバクラでも女の子たちがナンバーを競い、ホストでもナンバーを競う。他の業界でもスポーツでも、基本的には順位を競っている。なぜ一番になりたいかというと、優越感があるからではないか。ランキング、番付、時価総額、ライブ配信の投げ銭ランキングのように、競う仕組みは社会の至る所にある。そこにとらわれている人はかなり多い。

勝つ人と負ける人

ランキングの競争で負けた人は自己嫌悪に陥り、勝った人は優越感を感じられる。違いはそこにある。キャバクラでも、店を通さずに自分個人で大金を稼いだ方が店に取られなくて済むはずなのに、ナンバーを競い、そのためにシャンパンを入れてもらう。ホストも同じ構造に見える。みんなが金を追い、ポジショントークをし、生きがっている根本には、優越感を感じたいだけという線があるのではないか。

ホテルのコピーが残った

この優越感という言葉が残ったきっかけもある。美術館というより、古民家を使った場所に行った時、そこにホテルの写真集のようなものがあった。最上階、プール、ワイン、夜景が見えるような写真に、「優越感」という見出しが付いていた。それを見た時、これは優越感を感じるし、コピーとしてかなり強いと思った。高層階もラグジュアリーも、基本的には優越感ではないか。その言葉が頭の中にずっと残っている。

強い欲求として残る

人間の欲求を深くたどると快不快に行き着くが、それだけだと範囲が広すぎる。その中で、優越感はかなり具体的で強いキーワードとして残っている。金、ランキング、ラグジュアリー、見栄の張り合いを見ていると、みんな優越感を感じたいだけなのではないかという仮説が、自分の中でかなり鋭く見えてきている。